神経(神気の経脈)とは精神の経路の意味をもちます
神経という名称は「神気の経脈」という意味から杉田玄白が「解体新書」で初めて用いたものです。
そこには「精神の経路」という意味があります。
神経には体動かす「運動神経」と認知するための「感覚神経」と生命維持に必要な「自律神経」があります。
それぞれが複雑に配線されており互いに関連しながら働いています。
長時間正座をすると感覚がなくなり足が動かせなくなりますよね。
これは下肢の感覚神経と運動神経が締め付けられて機能しなくなるためです。
生命維持に必要な自律神経が締め付けられるとどうなるのでしょうか?
種々の不定愁訴がでてきます。
解明されていないがはっきりしているのは改善するという事実
自律神経が身体に影響を与える一例です。
交通事故後などのむち打ち症で不定愁訴が出てくることがあります。
頸部の問題がどのように自律神経に影響を与えているのかは解明されていません。
はっきりしているのは、首の筋便結を解消すると自律神経失調症の諸症状が緩和するという現実です。
眼球を圧迫するだけで副交感神経が優位となり血圧が降下するという話も有名です(アシュレイ効果)。
このような例は一部に過ぎません。
なぜか改善するという技術は科学的根拠に基づいた技術同様に問題解決には大切なものです。
自律神経の問題で不調を呈している方には自律神経の絞扼を緩和させ交感神経と副交感神経の拮抗作用を整えることを優先する必要があります。
ホルモンと自律神経の関係
ホルモンは、ホメオスタシス(生体恒常性)を維持するためにそなわった仕組みです。
ホルモンバランスが崩れると自律神経失調症と同様に種々の不調が出てきます。
体の各機関へ指令を神経は電気信号で伝えますがホルモンは液性情報として伝達します。
ホルモンと自律神経は相互に影響を与えあっているために、
「自律神経のバランスは乱れているけれど、ホルモンバランスは乱れずに正常」ということはあり得ません。
自律神経の拮抗を整えることを通して、間接的にホルモンの働きを改善させていきます。